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※いじめ成分激薄、ほのぼの そんなんでもいいって人はどうぞ 冬の夜 おもい。 何とも言えない息苦しさを覚え、重い目蓋をどうにか持ち上げる。 視線の先、俺の腹の上ではれいむが幸せそうな寝息を立てている。 「ゆーん・・・ゆーん・・・ゆぴぃ!!?」 ばっさと布団を翻す。うちの饅頭殿は奇妙な声をあげながらぽいんぽいんと転がっていく。 「ゆうぅぅぅ・・・ゆっくりさせてよー!!」 壁際でようやく止まった彼女はぷっくりと膨らんで何やらご立腹のご様子である。 差し詰め安眠妨害に対する抗議といったところだろうか。 だがそれはこちらとて同じことである。 「お前さぁ、寒いからって人の腹の上に乗っかるなっていつも言ってるだろうよ。」 どかりと胡坐を組んでれいむを見据える。 そうして全身から『怒ってるんだぞオーラ』をぷんぷんと出してやる。 あからさまな大根丸演技、だが子供とゆっくりにはこれくらい解りやすい方がいい。 じろり、じろり。 流石のれいむもマズイと思ったのかぷしゅんと空気を抜いて上目遣いにこちらを伺っている。 「なぁ、れいむ・・・。俺が寝起き悪いって説明するのこれで何回目になるよ?」 「ゆぅ・・・ゆっくり?」 おもむろに目を瞑ったかと思うとくにゃりと小首?を傾げていらっしゃる。 普段ならその可愛いらしさにミカンでも剥いてやるところだ。 だが生憎、寝起きの俺はミカンの汁を飛ばすくらい素敵な心持ちになっている。 そんなわけでミカンの代わりにいつものアレをくれてやることにする。 すぅ・・・ 「ゆゆ!!?」 右手の人差し指を静かに立て、この指止まれの様なポーズをとる。 れいむはそんな人差し指を食い入るように見つめ、カチリと硬直してしまっている。 「言ったよな・・・」 「ゆ・・・」 人差し指を左右に振る。れいむの視線も右往左往。 「言うこと聞かない悪い子には・・・」 「ゆ、ゆ・・・」 ずずい、ずずいと腕を突き出す。れいむは寄り目でぷるぷるしている。 「鼻ピンっ!!!」 ピシィッ!!! 「ゆっぴゃああぁぁぁー!!!!!!」 人間の鼻っぽい辺りを勢い良く弾いてやる。 れいむは顔をシーツに突っ伏して何やらむにむにと悶絶している。 「・・・はぁ。今月に入ってからもう5回目だぞ?やっぱ俺の言ってること解ってないのかねぇ・・・」 ため息を吐きつつ震える饅頭を眺める。秋の夜長に何やってるんだろう。 ようやくれいむの落ち着いた頃、既に俺の熱も冷めていた。 「もういいから籠に帰りなさい。俺も寝るから。」 「ゆうん・・・・・」 ぺよん、ぽよん、静かな部屋に足音が妙に響く。 そして籠の前、最後にれいむはこちらを振り返る。 「はいはい、おやすみ。」 「ゆっくり・・・」 「・・・・・・・」 「・・・ゆぅん」 ぺたりと潰れて伏せのような姿勢をとり、上目遣いで精一杯甘えた視線を送ってくる。 あからさまだが効果は大きい。そんな態度をとられたら無下に扱えないではないか。 「・・・わかったよ。ただし腹の上は無しな。代わりに布団の中に入っていいから。」 「ゆっくりー!!!」 言うや否や勢い良く布団に飛び込んでくる。さっきまでのしおらしい態度など何処吹く風だ。 「ゆっくり~♪ ぬっくり~♪」 やれやれ。躾もろくに出来んとは飼い主失格かね。 苦笑しながら俺も布団に身を沈めていった。 「いやぁ、しかし・・・寒い。」 何せさっきまで布団をひっくり返して説教と洒落込んでいたのだから当然である。しかしわかっていてもこれは辛い。 このままでは熱を帯びる前に睡魔から覚醒してしまう。 「いかんなぁ・・・お、ちょうどいいや。」 ふいに男は何かを感じたように静かに目を閉じた。 沈黙による支配、だが次の瞬間それはふいに破られた。 ぶおぉっ!! 「ふぅ・・・」 くぐもった音が響いたかと思うと、男は恍惚とした表情で瞳を開いた。 音の正体は放屁、冷えた体から生理現象により生み出された可愛い可愛いオナラちゃんである。 そのガスは焼き付くような熱を帯び、急速に布団内に充満していく。 自然エネルギーの有効利用、地球にだって優しい一品である。 敢えて難をあげるならいささか臭うところだが、何と言っても可愛い我が子。 お腹を痛めて産んだ子の臭いなら寧ろフローラルなくらいである。 しかし今日は来客があった。 「みゃああああああ!!!? ゆっくりさせてー!! ゆっくりさせてよー!!」 涙目になりながら叫び散らかすれいむ。ゆっくりには幾分刺激が強すぎたか。 そのまま布団を飛び出したかと思うと一目散に籠へと篭ってしまった。 「ありゃりゃ・・・おーい、れいむやーい。」 「・・・・・・・・・」 返事はない。すっかりヘソを曲げてしまったようだ。 流石にやりすぎたか。 男は申し訳ない気持ちになり、まだ熱を帯びている毛布で隙間なく籠を包み込んでやった。 自分が幾分寒いものの、罪滅ぼしと思えば一晩くらいどうってことは無い。 ガタガタと揺れる籠を後にし、男は床の中で明日の躾を思うのであった。 『むああああああ!!! ゆっふひはへへー!!!』 終わり ムクドリ( ゚д゚ )の人 このSSに感想を付ける
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ゆっくりしたハロウィンさん 36KB 町れいむシリーズ 冬編1 ・ハロウィンが明日だと思ってた餡子脳です。 しかもネタを次々先読みされたので、制作時間は半日以下。誤字が少ないといいなぁ。 ・まあ、せっかくなので、「町れいむ~」シリーズ、冬編にしてみます。 とはいってもれいむ一家が主役の話ではないですが。 暦的には秋なんですが、寒い時期=冬編というくくり方をあえてやらせていただきました。キリがいいので。 ・『町の赤ゆの生きる道』、『ちぇんの素晴らしきゆん生』 などで出てきたゆっくり、舞台が登場してます。 ・たぶん前作までを読まなくても大丈夫だとは思いますが、一応そんな感じです。 『ゆっくりしたハロウィンさん』 D.O 空気も冷たくなり、秋も本格的に終わりへと近づいてきた。 今日は、人間さんの社会では『ハロウィン』と呼ばれている日である。 ハロウィンと言えば、この国ではクリスマスやバレンタインと較べると、 どうも定着度が低い行事としておなじみであるが、ここ、虹浦市内では意外なほど立派な祭りが行なわれていたりする。 理由はと言えば、町の名産『ゆっくり』が、なんとなくジャックランタンに似てる、というだけだ。 余りにも馬鹿馬鹿しい理由で後押しがされているハロウィンだが、 町会、学校、役所などが協力して、いわゆる秋祭りの一つとして、結構本腰を入れて取り掛かっているので、 年中行事としてはなかなかの賑わいを見せており、一応成功してはいた。 町中は、ジャックランタンやオレンジ色に塗られたゆっくり提灯で午前中から飾られており、 小中学校も午前中で授業は終わりとなる。 さすがに夜中に子供達を仮装させて出歩かせるというのはよろしくない、という大人たちの配慮だ。 というわけで町では、まだ真昼間だというのにお化けの仮装をした子供達が路上をうろつき、 「とりっくおあとりーと!」「お菓子くれなきゃイタズラするぞー!」との声がそこかしこから響き渡る。 その合言葉が聞こえるたび、町会員宅や公共施設では、子供達にお菓子が配られていた。 「ゆがーん。」 「あまあま・・・」 「わがらにゃいよー。」 そのような光景を見て、目を丸くして驚いている者達がいた。 町中にうろつく野良ゆっくり達である。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「まりさー!」「まりさせんせー!」「ゆっくりしないで、でてきてねー!」 ここは、入口に『餡生物個体数調整地』と看板の立てられた空き地、 要するに人間が研究のため、意図的に作ったゆっくり生息スペースである。 無論ゆっくり達にとっては関係ない事情であり、町一番のゆっくりプレイスとしてのみ知られていた。 敷地内には自動で水位が調整されている人口泉や各種植物が取り揃えられ、 ゆっくりが住み着きやすいように、床下を高く作ったプレハブ小屋まで並んでいる。 雨風から守られるその床下には、現在ゆっくりによるゆっくりのための公共施設が作られていた。 えーりんによるゆっくり医療施設『びょういん』 ゆっくり警察と言ってよい、みょん自警団の集まる『みょん警本部』 ・・・そして、町ゆっくり達の孤児院『ほいくえん』 いきなり大声で呼び出されたのは、この『ほいくえん』の園長、保育まりさだ。 「ゆぅぅ~、なんなのぉ?ゆっくりできない声出さないでね。」 お昼寝中だったこの保育まりさは、極わずかなアメと、非道なまでに過酷なムチを駆使して、 親を亡くして孤児となった赤ゆっくり達を、町で生き延びれる程度にまで育て上げることを仕事としている。 まもなく10歳になる保育まりさに、これまでお世話になった赤ゆっくりは、総数5万匹を超えるであろう。 手段はともかく、一応赤ゆっくり達を飢えさせず、生存術を叩き込んではいるので、 その手腕は高く評価されており、町ゆっくり達の間では高い信頼を得ていた。 「むきゅぅ!むっきゅっ!!ま゛・・・まりじゃ、げふげふっ!むきゅ・・あまあま・・・ゆべぇ・・・!!」 「ぱちゅりぃぃいいい!ゆっぐぢめをさましてぇぇぇぇええ!」 「お、落ち着いてね!ゆっくりしてないよ・・ゆゆっ!?何でこんなに集まってるのぉ!?」 保育まりさがぱちゅりーの余りの興奮の仕方に驚いて周囲を見渡すと、 『ほいくえん』の外には、100家族以上、ざっと500匹以上のゆっくりが集まっていた。 見たところ、成体ゆっくり達はいずれも見覚えがある、『ほいくえん』ゆっくり達である。 このままゆっくりしていてもらちが明かないので、最前列のちぇんが代表として口を開く。 「まりさせんせー!わからないよー!おしえてよー!」 「なんなのぉ~?(ゆぅぅ、めんどくさいよ。)」 200匹以上の赤ゆっくりを常時育てている、大忙しな保育まりさではあったが、 10年も町で生き続けているゆっくりなど珍しいため、相談事はどうしても多く集まる。 『ほいくえん』の出身者は、わからないことは大抵保育まりさに聞きに来るのだ。 うんざり気味ではあったが、保育まりさ自身も近所の知恵袋として使われることには慣れていた。 「にんげんさんがあまあまで、いたずらがおちびちゃんなんだよー!!!」 「ゆゆっ!?それは『はろいん』だよ!」 「わからないよー!へろいんさんはゆっくりできるひとー?」 「ゆぅ、人間さんのお祭りだよ。おちびちゃん達がお化けさんになって、 『あまあまくれないとイタズラするよ!』って言って、群れのみんなからあまあまをもらうんだよ。」 「ゆがーん!そんなのゆっくりしてないよー!」 「ゆぅん。おままごとさんだよ。お化けさんが怖いよーって振りして、おちびちゃん達にあまあまをたくさんあげるんだよ。 いっつもあまあまはあげられないから、今日だけはたくさんあまあまをあげるんだね!ゆっくりしたお祭りだよ。」 「ゆわー!ゆっくりしてるよー!」×500以上 「・・・でも、人間さんのお祭りだから、まりさ達には関係ないよ。わかったらさっさと帰ってね。」 「わからないよー・・・。」×500以上 そんなわけで、意気消沈してすすり泣くゆっくり達の集会を解散させた後、保育まりさは助手みょんにぽそりとつぶやく。 「ゆぅぅ。せっかく育てたチビ達なのに、またみんな死んじゃうよ。」 「まりさはゆっくりしてみょん。きっとみんな、まりさのいうこときいてくれるみょん。 にんげんさんに、あまあまをおねだりしたりしないみょん。」 「みょんは本当にそう思ってるの?」 「みょーん・・・。きっと、だいじょうぶだみょん・・・。」 保育まりさは気づいていた。 些細な出来事に過剰反応して、ここに集まって来るようなゆっくり達は、 まず間違いなく人間さんにあまあまをねだりに行くであろう事を。 先ほどの忠告など無視するか、そもそも聞いてすらいないかはともかく。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 『ほいくえん』卒園生の集会が終わって30分ほど後。 場所は、町中の広場、その中の公衆便所の裏にある、古ぼけた木箱の中。 集会の中にいた内の数家族が、近所で一番のけんじゃ(笑)のぱちゅりーを囲んで、 全員が中に入れる広さの、れいむ一家のおうちに集まっていた。 無論、このゆっくり達の関心ごとは、『はろいん』さんのくれる『あまあま』である。 「あまあまさん・・・ほしいねー・・・。」 「・・・とっても、とかいはだったわ・・・。」 まるで目の前にあまあまがあるかのように、ゆっくりとした表情を浮かべているのは、ちぇんとありすのつがい。 2匹とも飾りが無く、さらにちぇんは両耳と尻尾を、ありすに至っては顔面の半分ごと左目を失っている。 野生ゆっくりであれば激しく迫害され、もうとっくに命は無いであろう。 お帽子の代わりに卵の殻をかぶった赤まりさや、 カチューシャ代わりにマヨネーズキャップをかぶった赤ありす、 おリボンの代わりに消火器を頭に載せた成体れいむなど、 お飾り無しのゆっくりが珍しくも無い町中だから、こうして生きていられる。 とはいえ、やはりゆっくりした生活など送っていないのだろう、 その瞳にはゆん生に疲れ果てた様子が見て取れる。 「おきゃーしゃん、れいみゅ、むーちゃむーちゃしちゃいよ。」 「あみゃあみゃしゃん、たべちゃいよー。」 「れいみゅ、わがままいったら、みゃみゃがゆっくちできにゃいわ。 しょんなの、ときゃいはじゃにゃいわよ。」 「ゆーん、ゆっくちりきゃいしちゃよ。」×2 「ごめんね、おちびちゃん。でも・・・あまあまさん、ほしいね。」 こんなやり取りをしているのは、母親がれいむ、長女が赤ありすで、後の2匹が赤れいむのれいむ一家だ。 ちぇんとありす程ではないにしろ、ゆっくり出来ていないのは、慢性的な食糧不足のためである。 この母れいむは母親とは言っても、実質は成体一歩手前と言った感じであり、 実のところ『ほいくえん』を卒園してからそう時は経っていない。 経験不足はいかんともしがたく、子育て、特に食料集めには四苦八苦しており、一家はいつも飢えに苦しんでいた。 「ゆっへん!まりさたちはとってもゆっくりしてるから、きっとにんげんさんもあまあまをくれるよ!」 「きゃわいくってごめんにぇっ!!!」 一方、まりさ親子はそれほど深刻な雰囲気を漂わせていない。 母まりさの記憶は、母れいむの頭上に生えたツタにぶら下がっていた頃、突然町を襲った竜巻に巻き込まれた時から始まっている。 生まれおちる前にツタから引きちぎられて、家族とは永遠に離ればなれとなった。 おそらく姉妹達は、落下して潰れていっただろうが、まりさだけは上手く風が弱まるまで宙を舞い続け、お帽子を失うことすらなく草むらに着地した。 「ゆっくちしちぇっちぇにぇ!!!」 「ゆ!?お空からおちびちゃんが生まれてきたよ!!」 生まれて初めて元気よく挨拶したとき、目の前にいたのは、さすがに驚きを隠せずにいた保育まりさであった。 そんな特殊な経緯もあってか、保育まりさは他の赤ゆっくりにはまずやらないほど丁寧にまりさを育ててくれた。 意外と信心深いのかもしれない。 その後独立して、ちょうど独り身がさびしいと思っていた時、現在育てている赤まりさに出会った。 赤まりさの素性は、母まりさには知ることもできないが、『捕食種用餌ゆっくり・まりさ種』。 人間さんが箱で購入した内の一匹を、たまたま落してしまっただけである。 親を知らない赤まりさは、なんの抵抗もなく母まりさに懐いてくれた。 狩りに出れば、必ず総菜屋や弁当屋の廃棄ゴミと遭遇し、腐ったゴミなど触れたこともない。 命の危険どころか、ケガをしそうな場面にすら直面したこともない。 おそらくは、同時期に生まれたすべてのゆっくり分の幸運を、一身に集めて生まれてきたのであろう。 親子揃ってどこまでも幸運に守られた、町では希少な、正真正銘の餡子脳であった。 そんな3家族を冷めた目で見回しているのは、まちのけんじゃ(笑)こと、ぱちゅりー。 その左右には赤ありすと赤ぱちゅりーが一匹づつ寄りそっている。 やがて母ぱちゅりーは、ゆっくりと他の3家族に語り始めた。 「むきゅん。まりさはああいってたけど、あんなのはうそよ。むきゅむきゅ。」 「まりさはうそつきだったのー!?」×8 「きっとあのまりさは、みんなにうそをついて、あまあまをひとりじめするつもりなのよー!むきゅっ!」 「ゆゆっ!?ひとりじめはゆっくりできないよ。」 「むっきゅっきゅ・・・、こんなにかわいいおちびちゃんたちが、 おばけさんのかっこうまでして、にんげんさんのところにいってあげるのよ。 にんげんさんもゆっくりして、ぜったいあまあまをくれるはずだわ!」 「しょーなのじぇ、まりしゃたちはゆっくりできるのじぇ!」 「れいみゅだってゆっくちしちぇるよ!」 「ときゃいは!ときゃいは!」 「ゆーし!それじゃあおちびちゃんがおばけになって、たくさんあまあまをもらうよ!」 「えいえいゆー!!!」×11 「みゃみゃ・・・」 ぱちゅりー一家以外の3家族がそれぞれ行動を開始した後、 ぱちゅりーの子供の赤ありすが、ぱちゅりーに話しかけた。 「にんげんしゃんは、ゆっくちできにゃいっていってたにょに。どうちて・・・?」 「むっきゅっきゅ。あのれいむたちがいなくなったら、このおうちも、 くささんやはっぱさんも、ぜんぶぱちぇたちのものになるのよ。」 「しょ・・・そんなのときゃいはじゃにゃいわ!」 「むきゅ!?おちびちゃんはまだちっちゃいからわからないのよ。 しょせんこのよは、けんじゃがおばかさんたちをふみつけていくものなのよ。」 「しょんにゃ・・・ときゃいは・・・」 赤ぱちゅりーの方はニヤニヤしているあたり、母ぱちゅりーの性質をよく受け継いでいるようだ。 しかし、赤ありすの方はそこまで割り切れないらしい。 それも無理はない。 赤ありすは、体の弱いぱちゅりー達と違って、ご近所の赤ゆっくりたちと一緒に遊んだことも多い。 お人好しな赤まりさには、たまご焼きさんや、ぱしたさんまでごちそうになったことがある。 頭は悪いが性格は善良そのものと、野良としては天然記念物モノの赤まりさに対して、実はひそかに想いを寄せてもいた。 れいむ一家の長女ありすとは、真の都会派を目指してペニペニをしごき合うライバル同士でもあったし、 赤れいむ達には、長女ありすと一緒に都会派コーディネートを教えてあげたこともある。 ゆっくりできていないちぇん夫妻には、まるで自分たちの娘でもあるかのように優しく接してもらってきた。 要は、このぱちゅりー一家で、赤ありすが一番周囲の社会に溶け込んで生きてきたのである。 それが野良の生活で不要だと言うのであるならば、赤ありすは、間違いなく野良の劣等生なのであろう。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1.しあわせーなまりさ親子のハロウィン ここは、ゆっくり達が集会を行っていた広場の近所にある学校、湯栗学園。 その広大な校舎内には、古い合宿所を改修して作られた、職員(ゆっくり)用宿舎がある。 現在住んでいるのは、施設管理を担当している2匹、ゆうかりんとふらん、 家庭科教師の優宇河先生、そして彼女の飼いゆっくりであるまりさ姉妹だ。 その台所では今、優宇河先生と弟子のゆうかりんによって、カボチャ料理が次々と生み出されていた。 「ゆうかりーん。カボチャ煮えたー?」 「もう少しみたいです。お皿の飾り付け、やっておきますね。」 「うん、そうしちゃって。」 一方、部屋の方ではふらんとまりさ姉妹が飾り付けの真っ最中。 「うー!カボチャの提灯さんはこっちに飾るの。」 「ゆっ!だめなのぜ!こっちのほうがかっこいいのぜ!」 「うー・・・」「ゆぅぅー・・・」 「ゆぅん。それじゃあ、あいだをとって、まりさのぺにぺにに・・・」 「ばかなの!?しぬの!?」×2 「ゆふぅん!そんなにおこられると・・・すっきりー。」 今日は、優宇河先生以外、ゆっくり全員にとって、初めてのハロウィンパーティーだ。 保護者代わりの優宇河先生も気合が入ろうものである。 仮装の方も、優宇河先生がデザイン、作成したオリジナルだ。 まりさ姉妹はお帽子にれみりゃのコウモリ羽を取り付けた吸血鬼。というか、れみりゃ。 ゆうかりんは、オレンジのひもをサッカーゴール程度の目の粗さに編みあげたボディストッキングのみ。 オレンジの猫耳もつけてキャットウーマン、のつもりだったらしいが、 緑の髪の毛と合わせてカボチャにしてしまおう、ということになった。 ふらんは黒のとんがり帽子と黒マント、オレンジと黒のストライプのニーソックスのみで、魔女の仮装。 そうこうしている間に、料理もお菓子も準備完了、あとは優宇河先生がケーキを持ってくれば、パーティーのはじまりだ。 まりさ姉妹だけでなく、涼しそうな格好のふらんやゆうかりんも、視線はお菓子に釘付けとなっていた。 全員が半ば放心状態で、口の端からよだれが垂れている。 しつけの行き届いているはずの公務ゆっくり達でも、甘いものには目がない、という意味では、やはりゆっくりであった。 『コンッ!コンッ!』 ちょうどその時である。 宿舎の入り口からノックの音が聞こえてきた。 「うー。だれ?」 『ゆっくりしていってね!』『ゆっくちしちぇっちぇにぇ!』 ガチャリ・・・ 「まりしゃたちはふらんだじぇ!ゆっくちあまあまよこすんだじぇ!」 「あまあまくれないといたずらしちゃうよ!」 玄関に向かったふらんがドアを開けると、足元には木の枝をお帽子にくくりつけて、ふらんに仮装したまりさ親子がいた。 数十分前。 「ゆゆーん、それじゃあおちびちゃん。おばけさんになってね!!」 「ゆぅ?まりしゃ、おばけしゃんってわきゃらないのぢぇ?」 「ゆっ!まりさにまかせてね!」 数十分後、赤まりさのお帽子には、2本の木の枝が括りつけられていた。 「ゆわー。おきゃーしゃん、しゅごいのじぇ!」 「おばけさんはこわいこわいなんだよ。こわいといったら『ふらん』だよ!」 母まりさが選んだのは、噂でしか聞いたことのない、ゆっくりふらん。 お化け=怖いもの=捕食種=ふらん、ということらしい。 無論、人間さんに同じ理屈が通じるかは不明である。 「ゆわーい!まりしゃはふらんなのじぇ!ゆっくちちにぇ!なのじぇ!」 「ゆぅーん!ふらんがきたよー、こわいこわいだよー。」 「ゆっへん!おきゃーしゃん、ふらんじゃなくちぇ、まりしゃなのじぇ!」 「ゆふーん、ぜんぜんわからなかったよ。おちびちゃんはえんぎじょうずだね!すーりすーり。」 「しゅーり、しゅーり、ゆっくちー!」 そして現在。 「・・・・・・。うー。」 「「ふっ・・・ふっ、ふっ、ふらんだぁぁぁあああ!!!」」 「ふらん何もしない。落ち着け。」 「ゆひぃぃぃいい!おっ、おちびちゃんはまりさのおくちにはいってね!いそいでぇぇええ!」 「ゆぴぃぃぃ!ゆっくちりきゃいしちゃよぉぉ!!」 赤まりさが、お帽子に付けた木の枝を母まりさの歯に引っかけながら、たっぷり2分ほどかけてお口の中に入っていく。 「なにもしないから・・・ゆっくりしろ。」 「お、おちびちゃんはまりさがまもるんだよ!ぷくー!!!」 全く話は聞いてもらえず、おまけに母まりさ渾身のぷくー!がふらんに炸裂する。 さすがに温和なふらんも機嫌が悪くなってきた。 「ゆっくりどっかいってね!ぷっくー!!」 「・・・ぎゃおー。」 「ゆびぇぇぇえええ!!たべないでぇぇぇ!!」 母まりさの恐怖は早々に限界に達し、すでに涙とおそろしーしーが垂れ流され始めている。 それでもぷくーを止めないのは、赤まりさへの愛情という支えがあってのものか。 これだけの騒ぎが玄関で起こっていると、さすがに居間まで聞こえてくる。 不審に思ったゆうかりんとまりさ姉妹も駆けつけてきた。 「どうしたの?ふらん。」 「うー、このまりさ達が・・・」 「ぷくー!ゆぁぁぁああ!ぷくっ・・・!ゆっくりどっかいってぇぇぇ!」 この頃になると母まりさは、恐怖のあまりしーしーだけでなく、うんうんまで漏らし始めていた。 「ふらん・・・何したの?」 「ゆ、ゆうか!?ふらん何もしてない!」 「そうだよ!ふらんにいじめてもらえるのは、まりさだけなんだよ!」 「ふらん・・・」 「うー!まりさは余計なこと言うなー!」 「どこのまりさかしらないけど、ゆっくりするのぜ。このふらんはゆっくりできるのぜ。」 姉まりさも余りにゆっくりしていない母まりさを見て声をかける。 だが、母まりさの視線は、まりさ姉妹のお帽子に取り付けられた、れみりゃ羽に釘付けになっていた。 「ゆっ、ゆっ・・・、れみりゃだぁぁぁあああ!!!」 「まりさたちはれみりゃじゃないよ!よくみてね!」 「ゆひぃ!ゆひぃぃぃ!れみりゃとふらん、ごわぃぃいいいい!!!」 「(・・・ゆうかも捕食種なんだけど。)」 別に危害を加えるつもりもないので、どうしたものかと顔を見合わせる飼いゆっくり達だったが、 考え込んでいる間に、母まりさの恐怖は勝手に暴走していき、気がつけば 「どっがいっでぇ!だずげで・・ぷく!ぷくっ・・!!『モリュモリュモリュ!』ゆぎぇ・・・」 母まりさはうんうんの出しすぎで出餡多量、危篤状態になってしまっていた。 「おきゃあしゃーん!ゆっくちしちぇー!」 「ゆ・・ごべんね・・・・おぢびぢゃ。ゆっぐぢ・・・・・・。」 「おきゃあしゃーん!」 「おちびちゃん。お母さんを早く治療してあげ・・・」 「おきゃーしゃんにちかづかないでにぇ!ぷっきゅー!」 うつぶせに倒れた際、自分のうんうんに顔をうずめて気を失った母まりさ。 赤まりさは、母まりさを守ろうと、れみりゃ2匹とふらんを相手に、決死のぷくーを炸裂させる。 「うー・・・、そうじゃなくて、早く・・・」 「ゆぴぃぃいいいい!!!ぷきゅー!ぷきゅー!」 「どうしよう・・・。」×4 結局、パンプキンケーキも出来上がったのに、いつまでたっても戻ってこないゆっくり達の様子を見に、 優宇河先生が玄関までやってきたときには、ひどい有様になっていた。 自分のうんうんに顔をうずめて「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛」と痙攣を続ける母まりさ。 それを守ろうと、恐怖に白目をむいて、涙としーしーを垂れ流しながらぷくーを続ける赤まりさ。 誤解を解こうと、お帽子にマジックテープで固定されたれみりゃ羽を外すのに手こずるまりさ姉妹。 不当に怖がられてしまい、罪悪感で半泣き状態のふらん。 全員をなんとかなだめようと必死なゆうかりん。 「な、何があったの?」 「ゆぴぃぃいいい!!やざじぞうなにんげんざんだぁぁぁ!!ゆびぇ・・・。」 「あら、嬉し。」 「・・・優宇河先生、この子気絶してる。」 「ん?何で?」 最後は何が何やらわからなくなっていた赤まりさが、新たな刺激に耐えられず気を失ってしまい、決着はついた。 こうして、お化けになってあまあまをもらう、というまりさ親子の計画は大失敗に終わった。 ただ、優宇河先生のゴキゲン取りには成功したらしく、介抱してもらった上、 一緒にハロウィンパーティーに参加させてもらえたのであった。 後日談ではあるが、小学校の飼育ゆっくりが先日永遠にゆっくりしたとの理由もあり、 このまりさ親子は学校の飼いゆっくりとして受け入れられることになる。 さらにのち、学校でたっぷりとゆっくりしたまりさ親子は、揃いも揃ってドスまりさに成長し、 町生まれのドスまりさ一号・二号として日本中に名を知られるようになった。 こうして以降三十年以上にわたって、まりさ親子は学校の生徒たちに愛され続けたのであった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 2.薄幸なれいむ一家のハロウィン 「はーあ、みんな付き合い悪ーい。」 むきゅんちゃんは湯栗学園中等部の2年生。 来年はいわゆる受験生である。 とはいっても、この手のお祭り事については積極参加するタイプであり、 当然同級生のみんなも参加するものだと思って準備していたのだが・・・ 『ごめんねー、今日塾。』 『もう仮装パーティーって歳でもないでしょ。』 『うにゅー、うにゅにゅー。』 『あ・・あきゅんっ・・・・!』 お友達たちは、午前で学校が終わるのをいいことに、ほかの用事を入れてしまっていた。 さすがに小学生たちに交じってご家庭訪問、というのも気が引けて、 事前に準備していた狼耳と尻尾、首輪だけを着用して家から飛び出してはきたものの、行くあてもない。 「やっぱり優宇河先生のパーティーに入れてもらおうかなぁ。」 そんなことを考えながら、河川敷で腰を下ろし、ぐったりとうなだれるむきゅんちゃん。 ・・・と、そんなところに人間とは微妙に質の違う声が背後からかけられた。 「ゆっくりしていってね。」 数分前。 れいむ一家は途方に暮れていた。 「ゆーん。おばけしゃんってどんなにょ?」 「ありしゅもわきゃらないわ。ごめんにぇ。」 「ゆぅ。れいむもわからないよ。ごめんね。」 そう、れいむたちは、人間さんがどんなお化けを怖がるかわからなかったのだ。 というより、お化けって何だろう?という感じである。 「ゆあーん。おばけしゃんじゃにゃいと、はろいんしゃんにあえにゃいよー。」 「ゆ、なかないでね。ゆっくりしてね。ゆぅぅ、だめなおがあざんでごべんねぇぇ。」 「みゃみゃ、なかないでにぇ。ぺーりょ、ぺーりょ。」 「おちびちゃん、ありがどぅ。」 「ぺーりょぺーりょ、・・・しょーだわ!とっちぇもときゃいはな、かんがえがうかんだわ!」 「ゆゆっ!!」×3 長女ありすが、目を輝かせながら言った。 「にんげんしゃんにきけばいいにょよ!」 そして現在。 「おねーさん!れいむは、ゆっくりおねがいがあるよ!」 「私?まあいいけど。何?」 「おちびちゃんを、おばけさんにしてほしいんだよ。」 「・・・お化け、ねぇ。理由は見当つくけど。うーん、どんなのがいいの?」 「おばけさんならなんでもいいよ。」 「ゆっくちおねがいしましゅ!」 「そうは言ってもねぇ。うーん、ちょっとまって。」 むきゅんちゃんは、お尻に装着した尻尾型ポーチの中を漁る。 取り出したのは、一本のペンだった。 「どんなのでもいいんでしょ。この子でいいのよね。」 「いいよ!このおちびちゃんは、すえっこのとってもゆっくりしたおちびちゃんなんだよ。」 「了~解。はい、描き描きっと。」 末っ子れいむの全身に、隙間なくびっしりと唐草模様が描き込まれていった。 「は~い。ヒトダマの完成!」 「ゆゆっ!?ひとだまさんはゆっくりしたおばけさん!?」 「そうね。人間さんなら誰でも知ってる、とっても有名なお化けさんよ。」 「ゆわーい!やっちゃー!」 「とっちぇもときゃいはなもようさんね!」 「ゆっくりありがとー!」×4 「じゃーねー!あー、こうしてみると、ゆっくりもかわいいものね~。」 夕日に赤く染まる河川敷を、ぽよんぽよんと元気に歩いて行くれいむ一家の姿に、 自分も一匹くらいゆっくりを飼ってみたいな、などと考えるむきゅんちゃんであった。 「さてと、んじゃ先生に電話~・・・あ、このペン、油性。」 「れいみゅ、よかっちゃにぇ!」 「ゆっくちー。」 「おばけさんになって、よかったね。それじゃ、ごはんさんをさがしにいこうね!」 「えいえいゆー!」×4 このあと、れいむ一家はパン屋の裏のごみ置き場からパンの耳を手にいれ、 3日ぶりにお腹いっぱいご飯をむーしゃむーしゃしたのであった。 なお、末っ子れいむが、体の模様が水浴びしても取れないことに気付いたのは、この三日後のことである。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 3.不幸なちぇん&ありすのハロウィン ちぇんとありすは、パッと見ゆっくりしていないように見えるが、 ちぇん達なりにはゆっくりした生活を送っていた。 全身はひどく傷つき、チョコやカスタードもひどく傷つき劣化している。 あんよはもはや、這う程度の機能しか残しておらず、手に入れられる食料は、わずかな雑草のみ。 お飾りもないので、迫害こそされないとはいえ、仲良くしてくれるゆっくりも少なく、 声をかけてくれるのはご近所の数家族くらい。 だが、ほっぺを互いにすりよせ、体を支え合わなければ歩くこともできない状況は、 このつがいの絆を、この上なく深くしていた。 どちらかが命を落とした時点で、もう一方の命運も尽きる、という認識は、 わずかに手に入れた雑草すら半分に分けあうほどの、濃密な関係を築いた。 『ゆっくり』するために必要なものに、「食糧」「住居」に並んで「家族」がくるゆっくりにとって、 このつがいのあり様は、ある意味では恵まれた環境にあると言えるかも知れなかった。 「ちぇんたち・・・・おちびちゃんじゃないよねー。」 「でも、あまあまほしいわね。」 「ゆーん。やっぱりあまあまさん、もらおうねー。」 「・・・もらえるかしら?」 「そのときはそのときだよー。」 それなりにゆっくりした生活は送っている。 とは言え、ちぇん達にも「あまあま」という高級嗜好品を追い求める理由があった。 「ちぇんたち、たぶんふゆさんは・・・」 「そうね・・・。」 日々、確実に寒くなっていく中で、ちぇんとありすは、 自分たちの時間がそう長く残されてはいないことを悟っていたのである。 どうせ何日か生きられる日数に差が出る程度ならば、わずかなチャンスにすがろうというのであった。 たまたま目についた一軒家。 ちぇんとありすは、自分たちの運を試すことにした。 ぽゆんっ、ぽゆんっ。 ドアに何度か体当たりをする。 中で人間さんの足音が聞こえ、ドアがゆっくりと開いた。 「・・・なんだ。ゆっくりか。」 「ゆ、ゆっくりしていってねー。」 「・・・用がないなら閉めるぞ。」 「ま、まって。ありすとちぇんのおはなしをきいて。」 「「と・・とりっくおあとりーと!」」 「・・・・・・意味わかってる?」 「ゆ・・・あまあまくれない、と・・いたずら・・・」 「で、どんなイタズラすんの?」 「わ、わきゃら!?」 「してもらおうじゃねえか。」 ちぇんもありすも緊張と恐怖で、先ほどから目が回っている。 よりにもよって、実に怖そうなお兄さんを引き当ててしまった。 下手なことをすればどんな目にあうか。 しかし、このまま黙っていても、やはりひどい目にあいそうである。 2匹は、これまでやろうと思ったことすらない、だが思いつく限りのイタズラを実行するしかなかった。 「ちぇんがやるよー。」 そういうと、ちぇんはのそのそとお兄さんの足もとに這い進み、 履いていた運動靴の靴ヒモを、シュルッとほどいた。 「・・・・・・で?」 「わかったよー。かたほうじゃたりないんだねー。」 シュルッ もう片方もほどく。 「・・・・・・それから?」 「わきゃらな・・・!?」 「ゆぅ、わかったわ。ありすにも、とかいはないたずらをさせて。」 「ああ、やってみろよ。」 続いてありす。 のそのそとお兄さんの足もとに這い進むと、先ほどほどかれた両足の靴ヒモを口にくわえ、 もしょもしょと口の中で舌を絡ませる。 再び口から吐き出された靴ヒモの4つの先端は、しっかり一つに結ばれていた。 「・・・・・・。」 「と、とってもとかいはないたずらでしょ?」 「・・・みだ。」 「「ゆ?」」 「地味だ。地味な上に妙にムカつくイタズラしやがって!!来いっ!!」 「わぎゃらないよぉぉ!」「とがいはじゃないわぁぁぁ!」 「いいかっ!ハロウィンのイタズラってのはこういうのを言うんだよ!!」 ベチャン! 「ときゃいべぶっ!」 ありすの顔面に生卵がぶつけられる。 ベチャッ!! 「わきゃぷぺぴっ!」 ちぇんの顔面には皿一杯に広げたホイップクリームが飛んできた。 「あとはこういう奴がハロウィンのイタズラなんだよぉ!!」 「ゆわぁぁぁぁ、へんなのまかないでぇぇぇ。」 トイレットペーパー、ではなく清潔なゆっくり包帯で、ありすの顔左半分の大けがをクルクル巻いて行く。 「わかったら出てけ!」 お兄さんは、やりたい放題ちぇんとありすにイタズラした挙句、 2匹をポイッと外に投げ捨て・・・たりせず、そっと歩道の芝生に置いて家に帰って行った。 「ちぇん、よごれてるわ・・・ぺろっ。!?」 「どうしたのー、ありすー。ぺろ・・・ゆぅん、あまあまぁ。」 ちぇんの顔面にはりついたホイップクリームは、甘さ控え目な、お菓子としてはイマイチな物ではあったが、 わずかな雑草以外口に入れない2匹にとっては、十分にゆっくりできるあまあまだった。 「このぐるぐるさん、あったかいわ。」 「とってもすべすべだねー。わかるよー。」 卵白で貼り付けられたゆっくり用包帯は、ゆっくりの肌の素材と質感を持ち、下の皮膚と同化して傷を塞いでくれる。 失った左目は戻ってこないが、深く傷ついたありすの肌は、すーりすーりすると優しく押し返してくるくらいに弾力を取り戻していた。 「「・・・おにーさん、ありがとー。」」 「うるせぇ!とっとと失せろ!」 「ゆぅん・・・とかいはだねー。」 「うふふ・・・わかるわ。」 ゆっくりしていなかったちぇんとありすのつがいは、この日、いつもより少しだけゆっくりできたのであった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 3つの家族が、それぞれにゆっくりできたりできなかったりしていた頃。 ここは、虹浦町の地下で細々と営業しているゆっくり家具・虐待専門店『ゆんテリ屋』。 店内では、店長がハロウィン向け商品の売れ残りを見て溜息をついていた。 「やっぱ、ぱちゅりーじゃないよなぁ。まりさかれみりゃだもんなぁ、定番て言やぁ。」 「むぎゅ・・・!!むぎゅぎ・・・!!!」 店長の前には、公園で3家族を陥れた母ぱちゅりーがいた。 そのあんよは黒く焼かれており、また、口は限界まで開いた状態で金具により固定されている。 お口の中ではオイルキャンドルが点火されており、ぱちゅりーの上あごをじっくりとあぶっていた。 『ゆック・リー・ランタン(ゆックランタン)』。この商品の名前である。 「それにしてもあのまりさ、ランタンにぴったりだと思ってたんだけどなぁ・・・」 ぱちゅりー一家が標的になった理由、それは、店長が以前から目をつけていた、 あのまりさ一家が姿を消していたからであった。 ぱちゅりー一家は、大分質が落ちる代用品としての価値しか見られていない。 「それとも、野良はやっぱまずかったかねぇ。」 これも正論ではある。 ゆックランタンの正しい使い方は以下のとおり。 まず口の中に点火、目で楽しむ。 次に頭頂部を切り開いて、中の餡子等をお菓子として楽しむ。 最後にカボチャと中身を混ぜて、ゆっくりの種類次第の多様なカボチャ料理の材料となる。 生ゴミが常食の野良では食欲が進まない。 「ま、今日売れ残っちゃったんだから、もう俺が楽しんで終わり、しかねえよな。」 「むっぎゅりっ・・・!!」 母ぱちゅりーの目の前には、赤ありすと赤ぱちゅりーが並べられている。 どちらもすでに加工済みだ。 「むきゅ・・いぢゃいのやめぢぇ。」 赤ぱちゅりーは、あんよから貫通した釘状の棒が、脳天に鈍く輝いていた。 商品札には、『ゆっくりキャンドルスタンド:ぱちゅりー』と書かれている。 「ごめんにゃしゃい・・ごめんにゃ・・・」 ありすは、金属の棒が体内を垂直に貫通している点では、赤ぱちゅりーと同様であるが、 頭上にオイル皿が取り付けられている。 商品札には『ゆっくりアロマキャンドル』。 「ん?なんで謝る?恨まれて当然だと思いながらやってんだが。」 「ありしゅたち、いなかものだかりゃ・・・。」 「へぇ、よく話、聞かせてくれよ。」 ・・・・・・ 「なーるほどね。そりゃ、あのまりさ親子もいないはずだ。」 「ごめんにゃしゃい・・・ごめんにゃしゃいぃぃ・・・」 「よかったな、ありす。」 「ゆぅ?」 「悪いことした償いが、こんなに早くできるんだから。」 赤ありすの頭上のオイルキャンドルに火が灯された。 その炎の熱は、キャンドル中央にわざわざ作られた、 熱を伝えやすい金属軸を伝って、ありすの体内を温めていく。 「ゆっ・・・!?ゆぎぃ、ぃ、ぃぎぃぃいいいいいい!!!」 「お前はこのくらい酷いことをあのまりさ達にやったんだから、しっかり味わえよ。」 「あじゅぅぅぅぃいいいい!!まりしゃぁぁ、ごめんにゃしゃいぃぃいいいい!!!」 「謝り続けて、いつかあのまりさが許してくれたら終わりにしてやるよ。」 「ゆびぃ、ゆ、ゆひぃぃぁぁああああ!!!」 「そんでお前たちの方だが。」 「むぎゅ・・、ぱちぇとおきゃーしゃんを、はやぐにがじでね。」 「却下。」 「おしおきはありずがうげでるでじょぉぉおお!」 「ゲスまりさやでいぶは虐待してると面白いが、アホなぱちゅりーなんぞ胸糞悪いだけだな。とっとと済ませるか。」 「ぱちぇはけんじゃなのよぉぉぉぉおお!!」×2 「あっそ。」 母ぱちゅりーは口内をバーナーでしっかりあぶられ、口をきけなくしてから電球をねじ込まれて、 提灯として店の入り口にぶら下げられた。 それから2週間後、店長は干物となり果てたぱちゅりーが絶命したのを、確認することすらせず、 何のためらいもなく、まだ息のある母ぱちゅりーを生ゴミの袋に放り込んで処分した。 赤ぱちゅりーは、即座に全身の皮を剥がされ、キャンドルからたれ落ちるロウに全身を包みなおされて、 『ゆっくり解剖模型:生存中』として販売されたが、結局売れることなく、 3日後に全身の痛みに苦しみながら、自分の何が悪かったのかすら理解できずに餓死した。 ちなみに赤ありすは・・・・・・ オイルキャンドルに飽きられたあとも、成長抑制剤を使って赤ありすのまま手厚く扱われ、 体内に香辛料を詰め込まれたり、パチンコ玉やビーズなど様々な異物を出し入れされ続け、 少しでも触れると激しくもだえる『ゆんテリ屋』の新マスコット、 『痛がりありす』として末永く愛され続けたのであった。 「いじゃいぃぃいい!まりじゃ、だじゅげじぇぇぇえええ!!」 「ほら、謝んないと、許してもらえないだろ。」 「ごめんにゃしゃい、ごめんにゃしゃいぃぃいいい!!」 ちなみに、この赤ありすが謝り続けているまりさは、 同じ頃に町のみんなに愛されるドスまりさとして、小学生たちと楽しく遊んでいた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「ゆふぅ。今年は上出来だよ。」 ハロウィンの終わった夜。 ここは、赤ゆっくり達が寝静まった後の『ほいくえん』。 保育まりさは、自分のお帽子の中をのぞいてニンマリしていた。 「これでしばらくは、あまあまさんが足りなくなることはないね。ゆふふふ。」 保育まりさの横には、今日の小道具が置かれていた。 お祭りで使われるようなプラスチック製のジャックランタンのお面。 どこかで拾ってきたのであろう、銅バッジがついた別まりさのお帽子。 野良と悟られないために体を洗うのに使った、ゆっくり石鹸の欠片をゴミからかき集めたモノ。 「ゆぅ。お祭りだから、入り込むのは簡単なんだけどね。」 しかし、長く生きてきた分、どのゆっくりよりも人間の恐ろしさを知っていた保育まりさは、 あえてこれだけの偽装をして、ゆっくり向けハロウィンパーティーの会場に潜り込む。 よほどのことをしない限り、叩き潰されたりまではしないことがわかっていても。 そして、手に入れたあまあまは、土を掘って石まで敷き詰めた、 保育まりさ専用の貯蔵庫に保管され、周囲のゆっくり達に振舞われることは絶対にない。 自分のマネをするゆっくりが現れ、ボロを出されたとき、自分が巻き込まれるのを防ぐため。 そう、ある意味では確かに、保育まりさはあまあまを独占していたのであった。 「まりさー、あしたはほんとにあまあまがてにはいるみょん?」 「多分だよ。でも太陽さんが3回くらいお顔を出すまでには、たくさん見つかる日があるはずだよ。」 「みょーん。まりさはものしりだみょん。それに、あまあまがてにはいったら、おちびちゃんたちもよろこぶみょん。」 それに、他のゆっくりに隠していたことはもう一つある。 ハロウィンの翌日以降、残飯の中にはケーキやカボチャ料理をはじめとして、 大量のあまあまが含まれているであろうことをだ。 「そうだね。喜ぶだろうね。」 「みょーん。まりさ、おやすみだみょん。」 「お休み、みょん。」 保育まりさは、それを悪いことだとは思っていないし、 心を痛めたことも一度だってない。 当然であろう。 保育まりさはゲスなのだから・・・ 実はここだけの話、下の作品一覧なんですが 町れいむシリーズに入れてないものも、舞台や時期はほぼ共有しています。 なので正確には 「町れいむ一家の四季」 「町れいむ一家の四季・後日談」 「町れいむ一家の四季・設定集」 になるんですが、ネタばれもアレだし、今後もシリーズに入れる入れないは流動的だったり。 本編完結までは、と数作品は別枠に分けていたんですが・・・ Wikiでもこの分け方でやっちゃってるみたいだし、どうしたものやら。 餡小話掲載作品 ふたば系ゆっくりいじめ 132 俺の嫁ゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 148 ここはみんなのおうち宣言 ふたば系ゆっくりいじめ 157 ぱちゅりおばさんの事件簿 ふたば系ゆっくりいじめ 249 Yの閃光 ふたば系ゆっくりいじめ 305 ゆっくりちるのの生態 ふたば系ゆっくりいじめ 333 銘菓湯栗饅頭 ふたば系ゆっくりいじめ 376 飼いゆっくりれいむ ふたば系ゆっくりいじめ 409 町ゆっくりの食料事情 ふたば系ゆっくりいじめ 436 苦悩に満ちたゆん生 『町れいむ一家の四季』シリーズ(ストーリー展開順・おまけについては何とも言えないけど) 春-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 161 春の恵みさんでゆっくりするよ 春-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 154 竜巻さんでゆっくりしようね 春-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 165 お姉さんのまりさ飼育日記(おまけ) 春-2-3. ふたば系ゆっくりいじめ 178 お姉さんとまりさのはじめてのおつかい(おまけのおまけ) 春-2-4. ふたば系ゆっくりいじめ 167 ちぇんの素晴らしきゆん生(おまけ) 春-2-5. ふたば系ゆっくりいじめ 206 町の赤ゆの生きる道 夏-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 137 真夏はゆっくりできるね 夏-1-2. ふたば系ゆっくりいじめ 139 ゆっくりのみるゆめ(おまけ) 夏-1-3. ふたば系ゆっくりいじめ 174 ぱちぇと学ぼう!ゆっくりライフ(おまけのおまけ) 夏-1-4. ふたば系ゆっくりいじめ 235 てんこのインモラルスタディ(おまけのおまけのおまけ) 夏-1-5. ふたば系ゆっくりいじめ 142 ゆうかりんのご奉仕授業(おまけ) 夏-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 146 雨さんはゆっくりしてるね 夏-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 205 末っ子れいむの帰還 秋-1. ふたば系ゆっくりいじめ 186 台風さんでゆっくりしたいよ 秋-2. ふたば系ゆっくりいじめ 271 都会の雨さんもゆっくりしてるね 冬-1. 本作品 翌年 ふたば系ゆっくりいじめ 224 レイパーズブレイド前篇(おまけ) おまけ ゆっくりこがさと儚井さん 儚井さんは、市役所の職員、所属は『ゆっくり対策室』。 対策室とはいっても、初期こそ対策中心であったが、今では市内のゆっくり関連業務全般を担当している。 そんなわけで、今日も儚井さんは残業中であった。 「ふぁぁ、ようやく一つ書類片付いたぁ。おーい、こがさ。そっちの報告、まだ届いてないぞー。」 「ゆふふ・・・とりっくおあとりーと!」 「はぁ。今日は幼稚園でハロウィン教わってきたのか。お菓子より先に、報告よこせ。」 公務ゆっくり:こがさは、児童福祉の分野で活用が進んでいる、やや特殊なゆっくりだ。 別に他のゆっくりより母性が強いだとか、器用だということはないのだが、 種族としてイタズラ好きという困った本能をうまく使うと、 ケガの原因となるような子供のイタズラや、集団に溶け込めないでいる幼児の察知など、 実に多様な点に気配りができるようになる。 そんなわけで、現在試験運用が進められている、第一号がこのこがさだ。 「はかないさーん。こっちむいて!」 「まったく、今日は付き合ってられ・・・何やってんだ!」 「ゆわーい!おどろいたー!」 儚井さんが振り返った先には、一糸まとわぬこがさが立っていた。 「何してんだ!」 「だって、はろいんさんは、ゆっくりがにんげんさんにいたずらして、よろこぶおまつりなんでしょ?」 「断じて違う!色々とな!」 「ゆふ、それじゃぁ、にんげんさんが、ゆっくりにいたずらする?」 「おい、もうやめ・・・」 「きょうはおまつりなんですよ。たのしくおどろかせてあげますね・・・」 挿絵 by儚いあき D.Oの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 卵の殻をかぶったまりさってあのめーりんせんせーの・・・ -- 2015-10-06 17 40 58 お兄さんが鬼伊山じゃないなんて… こんなの絶対おかしいよ! -- 2014-05-07 22 06 43 いやーさすがはD.O女史…いい話の間に酷い話を織り混ぜつつオマケがエロい -- 2012-10-29 23 31 52 頭に消火器を載せたれいむ ってすげえ力だな。 ゆっくり同士の戦いで負けることが有り得ないほどの力だろ。 -- 2012-05-16 12 08 16 ちぇんとありすの比翼連理は、心にくるものがあるね。 二匹の結末を知っているだけに、この一時のゆっくりを深く味わってほしいと素直に思えるよ。 -- 2011-09-01 03 38 03 この小説は、ほんとに脇役のキャラが濃いwww -- 2011-04-18 22 03 06 お兄さんマジツンデレ -- 2010-11-18 22 27 30 幸せなまりさ親子ねえ・・・ イラッときたがその分を保育まりさがゆっくりさせてくれたよ もしこれが幸せなれいむ親子だったらブチ切れてたけどねw あと不幸なちぇん・ありす夫婦はもっと幸せになってほしいよ -- 2010-11-15 07 54 53 どすだろうがなんだろうが、まりさと遊ぶような子供は事故にでもあえ -- 2010-10-27 09 30 32 痛がりありすが可哀想だったなぁ…ぱちゅりーにはざまぁだったが。 街のゆっくりの生き様が描けててゆっくりできましたー^^ -- 2010-10-12 23 07 17 おリボンの代わりに消火器を頭に載せた成体れいむなど、 ・・・おい、確実に生き残れるぞソイツ -- 2010-09-04 00 03 15 唐草れいむ誕生! 良い子はみんなしあわせーになって欲しいね。…ゲロ袋の巻き添えになった『痛がりありす』可哀想。 -- 2010-07-09 23 16 08
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「ふたば系ゆっくりいじめ 1209 ゆっくり種5/コメントログ」 応援してるよ!ゆっくりがんばってね! -- 2010-05-16 10 36 34
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インフェルノ・ペスト 6KB 虐待-凄惨 制裁 ゲス れいぱー 捕食種 希少種 現代 独自設定 ゆっくりに関する病気虐待が無いので作ってみました・・・文章が下手だったらごめんなさい (書いた小説) ふたば系ゆっくりいじめ 818 黒いオオカミ~chapter1~ ふたば系ゆっくりいじめ 838 黒いオオカミ~chapter2~ ふたば系ゆっくりいじめ 851 黒いオオカミ~chapter3~ ふたば系ゆっくりいじめ 894 ゆっくりが知ってはいけない、鬼ごっこ △注意事項△ ゆっくりが惨たらしく死なす表現が無いと思います。 善良なゆっくりも酷い目に会います。 人間もちょっとだけ怖い目に会います。 駄目だったら、回れ右して戻って下さい。 当店のご来店、ありがとうございます。 私はゆ虐待レストランの支配人マッドと申します。 さて、今回はれいぱーゆっくりをお仕置きするという話です。 因果応報。どの生き物にも降りかかるのでご覧ください。 =インフェルノ・ペスト= 時刻は夕暮れ。 公園で悲鳴が聞こえた。 「や゛べでぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」 「んほぉぉぉぉぉぉ!!!まりさぁぁぁぁ!!!わたしのあいをうけとってねぇぇぇぇぇぇ!!!」 公園で生きる為に狩りをしているゆっくりまりさ。 しかし、運悪くれいぱーと遭遇して今、れいーぷされているのだった。 「すっきりするわぁぁぁぁぁ!!!あいをうけとめてねぇぇぇぇぇぇ!!!」 「い゛や゛だぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!ずっ゛ぎり゛じだぐな゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!!」 激しく身を揺らす両者、そろそろラストスパートであろう。 「すっきりー!!!」 「ずっ゛ぎり゛ー!!!」 「それじゃ、また会いましょうね!!」 レイパーありすはやり終えると公園を出て行った。残された、まりさは「ゆぐっ、ゆぐっ」と泣いていた。 「ば、ばりざの゛・・・・ばーじんさんがぁぁぁぁ。」 グスグスと泣いている。 おでこには植物の菊が伸びている。 ゆっくりには植物性にんっしんと動物性にんっしんと二つあるのだ。 ただし、植物性にんっしんは赤ゆを大きく成長させるために母体の栄養が必要となる。 その為、より多くの栄養が必要となるのだ。 「ゆぅぅ・・・困ったんだぜ。」 このまりさは元は飼いゆっくりだったため、銅バッジだったが珍しく賢いゆっくりだ。 外に出てみたいと夢を見て飛び出して野生化してしまったがゲス化にはなっていない。 しかし、問題はここからだ。 にんっしん状態では狩りにも行けない。 物乞いしても、人間さんから貰えるからどうかも解らないし、下手をすれば駆除されてしまう。 絶望的だった。 その時、暗くなった。なんだろうと後ろを振り返ると黒いフードを被った人だ。 「に、にんげんさん!!」 まりさはにんげんの強さは解る。 このまま、まりさのゆん生はここで終わるんだと覚悟を決めていた。 「・・・・・・」 しかし、いくら待っても何もしてこない。まりさは安心と不安の半分だ するとフードの人が口を開いた 「・・・・・・オマエ、一人ぼっち?」 「ゆゆっ?そ、そうなんだぜ・・・」 「・・・・・・オマエ、番は?」 「いないんだぜ・・・まりさはノラになったばかりなんだぜ。」 「・・・・・・頭のそれは?」 「れいぱーに無理矢理スッキリー!!させられたんだぜ。」 思い出せば思い出すほど悲しくなってきた・・・・ まりさは、泣きそうになった。 すると、フードの人は何かを取り出した。アンパンだった。 「・・・・・食べて元気になれ。」 「い、いらないんだぜ。にんげんさんのモノを食べたら殺されるんだぜ。」 「賢いゆっくりだ。今まで、見たこと無い。」 「まりさは・・・元飼いゆっくりなんだぜ。外の世界にあこがれて飛び出したんだ・・・」 「・・・・・そうか。まぁ、食べろ。赤ゆが死ぬぞ」 ホラッとあんぱんをまりさの前に置く。まりさはモグモグと黙って食べる。 食べ終えるとまりさはポロポロと涙を流していた。 「あ、あ゛り゛がどうなんだぜ。おにいさん。」 「なぁ・・・俺と一緒に来ないか?俺も一人ぼっち。お前も一人ぼっち。どうだろうか?」 「いいのかだぜ!?で、でも・・・・」 「遠慮するな。一緒に行こう。」 「よ、よろしくなんだぜ!!」 まりさをヒョイと抱えて公園を出て行く。 五日後。 時刻は夕暮れ。森の中。 そこにはありす種がいっぱい居た。 しかし、全員れいぱーで公園でまりさを襲ったありすもいた。 「きょうもとかいはなあいをいっぱいふりそそぐことができたわ!!」 「あしたもいっぱいすっきりーしようね!!」 音もせずにフードの人間がありすたちのテリトリーに入っていた。 「ゆっ!!にんげんさんだよ!!」 「にんげんさん!!ここはありすのとかいはなぷれいすよ!!でていってね!!」 「いなかものよばわりされたくなかったら、あまあまをちょうだいね!!」 男は口からハァーと紫色の吐息を放つ。 一匹のありすがそれを吸い込むと紫色の斑点が現れた。 「な゛、な゛に゛ごれ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」 「このいなかものー!!ありすになにをしたのよ!!」 「もとにもどせ、いなかものー!!」 仲間のありすたちもギャアギャアと騒ぐが、男はスゥーと息を吸い込み勢いをつけてポイズンブレスを放つ。 ありす達はまともに浴びて、紫色の斑点が現れるのだった。 すると、最初に罹ったありすが目をカッと開き、歯茎を見せてガタガタと震えていた。 「ゆ゛ぎぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!ぎぼぢわ゛る゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!ごん゛な゛の゛どぉ゛ぎゃ゛い゛ぃ゛ぃ゛い゛じゃぎわびゃ゛!!!!」 ボンッと弾けてドロドロの液体となった。 それを見た、ありすの群れはパニックになった。 「ゆぎゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!!」 「どぼじでぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!!」 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛っ゛!!!ま゛だ、じに゛だぐな゛い゛い゛い゛い゛い゛っ!!!!」 しかし、ボンッ!!ボンッ!!ボンッ!!と破裂してカスタードが地面を汚した。 れいぱーの群れは全滅し、辺りはカスタードの海となった。 男はニヤリッと笑った後、かかとをかえしてまた歩くのだった。 それから、大事件が起きた。 山を荒らしていたゆっくりが大量死していた。どのゆっくりの体には紫色の斑点があった。 れいむ、まりさ、ありす、ちぇん、みょん、れみりゃ、ふらん、れてぃ、ちるの、らん、ゆかり 中身を吐き散らしたり、体が破裂したりと様々だった。 特にぱちゅりー種はクリームを死ぬまてせ吐いていたのだった。 ゆっくりを研究していた人たちは「紫斑(しはん)病」と名付けられた。 人間にはまったくの無害だが飼いゆっくりにとっては物凄く有害であった事。 前兆といえば紫の斑点が出た時だが、治療方法は全く解らずじまいだ。 こうなると、加工所やゆっくりを使った店にとっては大打撃である。 また、希少種ゆっくりの絶滅してしまうと恐れ、政府は希少種ゆっくりの回収を発令したのだ。 紫斑病に罹って死んだゆっくりから検出して特効薬を開発中であった・・・・・ そして、都市伝説が生まれた。 紫斑病をばら蒔いているのは、ゆっくり嫌いの過激派という説だったが、 学校帰りの小学生達が黒いフードを被った男がゆっくりを触っただけで紫斑病になったという目撃情報があった。 しかし、警察は黒いフードの男を捜したが見つからなかった。 もしかすると、ゆっくりに病気をばら撒く怪人ではないかと噂されたが真相は解らなかった・・・・ あの時、公園にいたまりさは、子供を育てていた。 いくられいぱーの子供でもしっかりと教育したおかげで立派なゆっくりと成長した。 そして、自分は幸せなゆん生を送り・・・眠る様に息を引き取った。 男はまりさを拾い上げて、お墓を作った。 満月が赤々と男を照らしていた。 =END= さて、いかがだったでしょうか? 悪い事をしたものは必ず自分にも降りかかるという事。 所で、黒いフードの男の正体はナムタルという悪魔である。 この悪魔はありとあらゆる生き物に疫病を流行らせる事ができる死神の一種。 もしも、黒いフードを見たら絶対に近づかない様にナムタルが病気にさせてしまうから・・・・ トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 飼いゆっくりはどんな悪事を……? -- 2011-08-24 18 18 26 ゆっくりゆかりも死ぬのか、ナムタル様スゲー! そして優しい! -- 2010-08-13 17 38 58 黒谷ヤマメの親戚の方ですか? -- 2010-07-03 16 04 32
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「ふたば系ゆっくりいじめ 931 yukkuri/コメントログ」 ちぇん・みょん・ありすが食べたい -- 2010-07-10 23 31 07 下記のゆっくりは中身が液っぽいから皮剥いて食べるのは難しそう -- 2010-09-05 23 51 17 小屋の中の仕切りはこのためかww -- 2010-11-26 21 18 03 小春日和を春だと勘違いするとはまさに自然淘汰するべき存在だw -- 2011-08-29 15 04 14
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「ふたば系ゆっくりいじめ 91 四つ目ゆっくり/コメントログ」 微妙である -- 2010-11-02 15 51 18 ぱちゅりーすごいw -- 2011-12-23 10 36 33
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なやむれいむともものおばけ 13KB 虐待-いじめ 愛で ギャグ 仲違い 自滅 飼いゆ 希少種 幻想郷 肉体的虐待描写は皆無に等しいくらいありませんのでご注意ください ゆっくりが死にません 精神的ぬるいじめとコメディです 駄文注意 /***************************************************************/ 胡蝶夢丸による前回の騒動から半月程経過し、いつも通りの生活に戻っていた。 れいむもお兄さんも元気に毎日を過ごしている。 ただ一点を除けば・・・ 「ゆべぇぇぇぇぇぇぇ!!」 悲鳴が響く。 しかし、里の人間も飼いゆっくりも誰一人として反応しない。 中には反応するものもいたがまたかと呟くと苦笑を浮かべただけだった。 ベチャ やけに長い滞空時間の後地面に墜落した。 「だから何度言ったら分かるんだよ!?うんうんはトイレでってのは赤ゆでもできるぞ!」 「まりさのことでいっぱいだったんだよ!しかたないんだよ!こいするおとめなんだよ!」 ビキィ 「・・・反省って言葉を知らないのか?」 何故謝らなければいけないか実際は理解していない。 しかし青筋を立てて聞いてくるお兄さんにただならないものを感じたれいむは渋々謝ることにした。 「ゆぅ・・・ゆんと・・・その・・・」 「もっと大きな声でハキハキと!」 促されたれいむは元気に大きくハキハキと謝罪する。 「おとめちっくでごめーんねっ♪」 元々理解してなかった状態で何も考えずに謝罪した結果だった。 身体をクネらせ両もみあげを頬の辺りに置いたこの無意識で行ったポーズは天性の才能によるものなのかもしれない。 メリットは何一つ考えられないが。 「・・・おまえは・・・少し反省してこい!それまで帰って来んな!」 青筋が更に増えたお兄さんはそう言うと勢い良く扉を閉めた。 取り残されたれいむはしばらく先程のポーズのままでいたが少しするとシュンと項垂れた。 「・・・おにいさん?ゆるしてね?かわいいれいむがゆっくりあやまってるよ?」 反応は無い。 れいむは仕方なくその場を離れ、ずーりずーりと歩き始めた。 これこそが半月の間に変化したことだった。 お兄さんはれいむに対して愛でるだけでは無くなった。 時には鉄拳制裁も辞さないし、大声で叱りつけることもするようになったのだ。 れいむは不思議でならなかった。 今までの優しかったお兄さんとはあまりにも違ったからだ。 もちろん完全な虐待お兄さんになったわけではない。 言ってみれば過保護な状態からあるべき状態へとなれただけなのである。 でもれいむはそんなことはわからない。 今ではまりさ以上にれいむを悩ませる問題でとなっていた。 飼いゆであることを示すバッジさんを付けているので里の中を徘徊するなら問題はない。 でもれいむには行く場所が思いつかなかった。 人間の子供に苛められることはないが何が飛んでくるか分からないので原っぱは行きたくない。 友達のところと言ってもお兄さん無しだと事情を説明するのが面倒。 その結果、れいむはなるべく道の端を選び適当に這いずり回ることにした。 「おにいさんがゆっくりできないよ・・・」 「どうしてゆっくりしてないの?・・・」 「れいむがかわいいからなの?・・・」 口から出るのはお兄さんへの不満ばかりだった。 しかしそこであることに気づいた。 「ゆゆ!こんなすがたをまりさにみられたらきらわれちゃうよ!」 それは言い訳に過ぎない。 そうでも口にしないと空元気を出すことも難しかったのだ。 「どこかしずかなばしょでゆっくりするよ!」 れいむはひたすらずーりずーりと里の外れを目指した。 日が暮れる。 赤く大きな太陽を見ながられいむはまだ悩んでいた。 「おひさまさん・・・ゆっくりおやすみなさい・・・」 反射的にそう呟いたが途端に中枢餡へと刺激が走った。 まりさの事を考えても響かなかった。 お兄さんに殴られても響かなかった。 それでも今は中枢餡が耐えられなくなった刺激を目から出すしかなかった。 「ゆっぐ・・・ゆぅゆゆ・・・ゆ・・・おにいさんのばかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 自然と言葉が漏れた。 溜め込んだものを刺激と一緒に出してしまうかのようにおもいっきり叫んだ。 「あら?」 いつの間にかれいむの傍に人影があった。 人影はれいむに気づくとそっと近づいた。 「れいむ?あなたアイツのれいむでしょ?」 「ゆわぁぁぁぁぁん!!!!!ゆぁぁぁぁぁぁぁえ?」 れいむはやや無理やり泣くのを止めると声の方を向く。 その顔をれいむは覚えていた。 「おねえさん!おにいさんをゆっくりたすけてくれたおねえさんなの!?」 「そうよ、なんでここで泣いてるの?」 「ゆ・・・おにいさんが・・・おにいさんがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 そう叫びながられいむはポヨンとお姉さんの胸に飛び込む。 れいむの声は最早聞き取れるものではなかった。 しかしお姉さんは何となく理解した。 そしてれいむを抱き上げニコッと笑顔になって言った。 「なら、うちの子になりなさい。私とてんこで仲良く暮らそ?」 「ゆぅ?・・・いいの?」 「もちろん♪アイツがなにか言ってきても言い負かす自信もネタもあるから安心しなさい!」 「ゆぅ・・・でも・・・」 れいむはもじもじとしてなかなか答えない。 それを見てお姉さんは二ヤーっと笑って問いかけた。 「あれ~?れいむはアイツが嫌いじゃなかったっけ?それともやっぱり大好きなのかなぁ?」 「ゆゆ!?そんなことないよ!あんなにあんこのうなぼうりょくじじいなんかしらないよ!」 「そう?じゃあどうする?」 「かわいいれいむをゆっくりおねがいします!」 お姉さんはれいむ抱き上げたまま頭を数回撫でると、 「こっちもよろしくね?」 と言って歩き始めた。 その時れいむが見たお姉さんの顔は笑顔だったが遠くを見ている感じだった。 「ただいま~!」 「かわいいれいむがゆっくりかえったよ!」 一緒に帰宅の挨拶。 お姉さんはれいむの順応性に少々驚いていた。 「おかえりなさぁぁぁぁい!!」 ポヨンッポヨンッ 挨拶につられてお姉さん目掛けて近づいてくる物体が一つ。 てんこだった。 「ただいま!てんこ?良い子にしてた?」 「てんこはいつもわるいこだよ!だからいじめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」 「わかってるわよ♪よ~しよ~し!」 ギュム! お姉さんに踏みつけられるてんこ。 その足には大分力が入っているのがれいむにもわかった。 「なにしてるのぉぉぉぉぉ!?」 思わずれいむは叫んでしまう。 しかしお姉さんもてんこも疑問気な顔のまま首を傾げるだけだった。 その間もてんこは踏まれ続けていた。 最早原型を留めず足が身体にめり込んでいた。 「やめてあげてね!いたがってるよ!」 れいむは助けを求めた。 するとお姉さんはクスっと笑ってこう答えた。 「てんこはね?痛いことがだ~い好きな変態さんなの。だから今やってるのはご褒美。とっても喜んでるでしょ?」 れいむはショックを受けながらも確認した。 潰されていて、てんこの顔はよく見えない。 しかし、 「ゆへへへへ・・・もっとぉ・・・たりないわぁおねえさ~ん・・・」 と言う声が聞こえ、お姉さんの言葉が正しかったことを理解した。 その事を伝えようとするがれいむは言葉にできなかった。 オロオロしながらお姉さんを見ると「そうでしょ?」と言わんばかりの笑顔でてんこを踏み続けていた。 「れ・・・れいむにいたいいたいはやめてね?ゆっくりできないよ!」 「そう?ならやめておくわ。」 どうやら言わなかったら同じことをする気だったようだ。 「さてと、ご飯作るから少し待っててね?」 「「ゆっくりりかいしたよ!」」 「それじゃあてんこ?それまでれいむに遊んでもらいなさい。れいむもお願いね?」 お姉さんからお願いされたのだから断るわけにもいかない。 「ゆっくりまかせてね!」 れいむは元気よく答えるとまだ元の形に戻っていないてんこへ近づいた。 「てんこ?ゆっくりしてね?」 「ハァハァ・・・てんこは・・・とってもゆっくりしてるわ・・・」 そうは言っても顔面にくっきりと足型が残っていてとてもじゃないがゆっくりしているようには見えない。 しかしれいむは怯むこと無く言葉を続けた。 「れ・・・れいむはれいむだよ!ゆっくりしていってね!」 「ハァハァ・・・てんこは、てんこよ!ゆっくりしていってね!」 ようやくてんこは元の形を取り戻した。 「てんこ!なにしてあそぶの?おうたさん?それともすーりすーり?」 「いじめてね・・・」 「ゆゆ?」 「てんこをいじめてぇぇぇぇぇ!わるいこのてんこをおもいっきりせいっさいっしてぇぇぇぇぇ!!」 遂にれいむは言葉を失った。 とてもじゃないが理解できなかった。 制裁はゆっくりできないゆっくりに対して行うもの。 そういう意味では今すぐに行っても問題は無い。 しかし、それはとても痛くてゆっくりできないもの。 それを求めるゆっくりが今目の前にいるということ。 それがどうにも受け入れられなかった。 「さあ・・・」 「ゆゆ!?」 にじり寄るてんこに圧倒され、れいむは後退するしかなかった。 「ゆっくりしないでいじめろぉぉぉぉぉ!!じゃないとせいっさいっしてやるぅぅぅぅぅ!!」 「ゆびぃぃいぃぃ!!!」 てんこは高く跳躍するとれいむへ襲いかかった。 れいむにできることは必死に逃げるだけ。 「や・・・やめてね!ゆっくりできないよ!」 「だったらてんこをぶってぇぇぇぇぇ!!たくさんでいいわぁぁぁぁ!!」 その時、ちょうど振り返ったお姉さんとれいむの目が合った。 「おねえさん!」 これで助かる。 れいむは走りながらも安堵した。 「あら、鬼ごっこ?もう仲良くなったのね♪」 ゴロゴロゴロゴロゴロ 予想外の声にれいむは盛大に転んだ。 「おねえさん・・・どぼじで・・・」 そこへ忍び寄る影。 「おいついたわぁ・・・」 「て、てんこだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「はいタッチ。つぎはれいむがてんこをおいまわしてね?」 「ゆゆ?」 「いまのてんこみたいにしてね?えものをおうけものさんのようにやるのよ?」 「ゆ!?」 「そしておいつめたらがぶっとやってね!たくさんでいいわ!」 「むりだよ・・・もっとゆっくりできることしようね?」 れいむは違う遊びへ誘導を試みた。 しかしそれも無駄だった。 「ちがうあそび?ふーみふーみにする?それともがーぶがーぶ?」 「・・・かわってないでしょぉぉぉぉ!!」 バシッ れいむのゆん生初めてのツッコミがてんこの顔にクリーンヒットした。 我を忘れた一撃はてんこの顔にれいむのもみあげの形を残すほど強力だった。 「ゆわ・・・てんこ、ごめんね?ゆっくりしていってね?」 「・・・」 てんこは無言のまま何も答えない。 「てんこ?」 「・・・いいわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!いまのつっこみさんはさいっこうっにしびれたわぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「ゆゆゆ!?」 大好評だった。 唖然とするれいむにあにゃるを向けてフリフリとしながら更なるツッコミまでねだっている。 「れいむぅぅぅ!ゆっくりしないできてぇぇぇぇぇ!」 「こ・・・こわいよぉぉぉぉ!!」 再び逃げ出すれいむ。 しかしてんこもまた追い始めた。 「まってぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!れぇぇぇぇぇいぃぃぃぃむぅぅぅぅぅ!!!」 「ばけものぉぉぉぉぉぉ!!こっちくるなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「ことばぜめもできるのねぇぇぇぇ!!いいわぁぁぁぁ!!もっとぉぉぉぉぉ!!」 こうなってはもうどうしようもない。 れいむからすればれいぱーに出会ったのと大差が無かった。 逃げても逃げても追って来るてんこ。 その間にも投げられるてんこへの暴言の数々によりてんこはすっかりれいむを気に入っていしまっていた。 「ゆはぁ・・・ゆはぁ・・・こっち・・・くるにゃぁぁぁ・・・ももさんの・・・おばけぇ・・・」 「ハァハァ・・・さいっこうっよぉぉぉ・・・てんことれいむは・・・あいしょうばつっぐんっねぇ・・・」 恐怖のあまり幼児退行を始めたれいむ。 それに対してお構いなしに再びにじり寄るてんこ。 れいむと同様てんこも疲れきっていてずーりずーりでしか動けない。 しかしゆっくり近寄ることが恐怖を増幅していた。 「こっち・・・くるにゃぁぁぁ・・・」 「いいわよれいむ・・・もっとぉぉぉ・・・」 「どぼじでれいむをいじめるのぉぉぉぉ!?れいむなんにもわるいことしてないのにぃぃぃぃぃ!!」 「そうよぉ・・・わるいこはてんこよぉぉぉ・・・だからせいっさいっしてねぇぇぇぇ・・・」 ガバッ てんこがれいむに跳びかかった。 その瞬間、れいむの小さな餡子脳は全力で過去を思い出していた。 お兄さんとの出会い。 箱入りに育てられた日々。 まりさに心を奪われたあの日。 お兄さんが倒れて泣いた夜。 お兄さんに殴られた衝撃。 お兄さんに締め出された悲しさ。 いつもお兄さんが傍にいた事。 「もうやじゃぁぁぁぁぁぁぁ!!おうちかえりゅぅぅぅぅぅぅぅ!!」 そう叫んだ後、れいむの意識はプツンと切れその場で気絶した。 気がつくと、れいむは布団の上にいた。 「このにおいさんは・・・おにいさんのじゃないよ。」 れいむは辺りを見回した。 まだお姉さんの家にいるらしい。 しかし明かりはあるがお姉さんの姿が見えない。 「おねえさん?どこなの?」 問いかけるが返事も無い。 ふと、上を向いてみた。 「はやいぃぃぃぃぃ・・・いいわぁぁぁぁぁぁぁ・・・」 「てんこだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 そこにいたのはてんこだった。 簀巻きにされ吊るされながら悶えている。 れいむは硬直したまま動けなくなった。 ガラッ! 戸を開ける音が聞こえた。 「れいむ!」 お兄さんだった。 状況が理解できないれいむは思わずお兄さんの胸に飛び込んだ。 「おにいさぁぁぁぁぁぁぁん!こわかったよぉぉぉぉぉ!!」 「反省したのか?」 「はんせいじまじだぁぁぁぁ!!もうてんこはいやぁぁぁぁぁ!!のーまるさんがいいぃぃぃぃ!!」 お兄さんは頭を掻きながら苦笑するしかなかった。 「まあ反省したならいいか。その代わりまた悪い子になったらここに連れてくるからな?」 「ゆっくりりかいしましたぁぁぁぁぁ!!」 それかられいむはゆんゆん泣いた。 今までの恐怖や苦痛を追い出すようにおもいっきり。 「あら、仲良しね。」 「・・・おねえさん?」 「世話かけたな。」 「また貸しが増えたわね♪」 お姉さんが笑顔で現れる。 「お前もお姉さんにお礼を言え。オレを呼びに来てくれたんだぞ?」 「そうなの?」 お姉さんはうんうんと首を縦に振って答えた。 そしてれいむは涙を拭い、元気よくお礼を言った。 「せわかけたな!」 それはそれはキリッとしていてとても堂々としたものだった。 直後、れいむを持つお兄さんの手が小刻みに震える。 「反省してねぇじゃねぇかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 お兄さんによるれいむの全力投げ。 れいむは宙を舞い、てんこに衝突する。 そしててんことれいむは一緒に床に落ちた。 そこでまたれいむの意識は途切れた。 今度は先程と違いとても幸せそうな顔をしていた。 「おにいさん!ゆっくりしていってね!」 れいむの声が響いた。 お兄さんの家に戻ることができたれいむはとても幸せな毎日を送っていた。 れいむも相変わらず鉄拳制裁されたり締め出されたりするものの何故叱られたのかを少しづつ理解できるようになった。 「れいむ。友達が来てるぞ?」 「ゆ?だれなの?もしかしてまりさ!?ゆっくりまってね!おめかしするよ!」 「れいむぅぅ!!そんなことよりてんこをぶってぇぇぇ!!あのいちげきがわすれられないのぉぉぉぉ!!」 「ゆんやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!てんこだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 れいむはてんこがトラウマになってしまっていた。 泣き叫びながら逃げるれいむと追うてんこ。 里は今日も平和な時間を刻んでいた。 /***************************************************************/ あとがき 本作品を読んで頂きありがとうございます。 前回「こいするれいむとゆめのくすり」を書いた者です。 感想くれた方ありがとうございました。 今回より烏賊様より拝命した『not底辺あき』を名乗らせて頂きます。 未だに長編を書けないしたくさんの評価を頂けない若輩ではありますが名前通りの作家になれるように頑張る所存です。 今回は初めての続編を書いてみました。 まだまだ安定しない作家ですがよかったら感想で至らない点を教えてください。 ここまで読んで頂きありがとうございました。 not底辺あき 著 過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 652 てんしのれいむとどれいのまりさ ふたば系ゆっくりいじめ 813 まりさのわらいごえ ふたば系ゆっくりいじめ 845 こいするれいむとゆめのくすり 挿絵 by全裸あき トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る お姉さんが可愛い!(けど、既視感のあるキャラだな?) -- 2018-03-21 19 48 32 ☆血★管★大★爆★発☆ -- 2013-07-29 21 04 27 この絵はもはやプロの域だろ…何度も見返したわ -- 2012-04-11 02 37 47 クソつまんなかったけど まあ愛でだからクソつまんなくてもいいと思う 読んで損したから謝罪を要求したいくらだけどまあ最初に愛で注意の警告があったから許そう ビックリするくらいクソつまらなかったけど -- 2011-11-16 06 33 54 絵のお姉さんが可愛いんだが? -- 2011-10-30 23 50 59 まあてんこならあんなもん -- 2011-02-05 18 04 54 おとめちっくでごめーんね!! これ、俺の中のビキィとくるセリフランキングワースト10に入るウザさだ。 -- 2011-01-22 14 38 38 れいむは飼い主もろとも死ねばいいのに -- 2010-11-18 09 06 25 挿絵のおねえさん美しい…てんこ、俺と変われ(おぃ いいはなしだなー ほのぼのゆっくりー^^ -- 2010-11-15 22 56 01 なるほど…こんなてんこちゃんもアリだな! うん!てんこちゃん可愛い!!! -- 2010-08-06 01 26 26 あれが てんこの ほんとうの すがた なんだ・・・・ -- 2010-08-05 17 40 36 友達って大切だね+ -- 2010-07-23 08 53 40 SSは良いとして、挿絵がひどい。てんこちゃんはこんなキモくない。 -- 2010-07-13 09 18 13 こういうのもいいなあ ニヤニヤしながら読んでしまった -- 2010-06-02 03 01 57
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「ふたば系ゆっくりいじめ 173 ユグルイ その4/コメントログ」
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・3作目です。 ・愛で注意です。 ・本当はもっと心温まるSSが書きたいのです。 ・技量が足りず・・・誤字脱字ごめんなさい。 「むしゃくしゃさん」 とにかく、むしゃくしゃしていた。 我が家には飼いゆのぱちぇがいる。 乱暴に家のドアを開け、帰宅した。 「むきゅ!ゆっくりおかえりなさい!・・・? むきゅ?ごしゅじんさまどうしたのかしら?なんだかゆっくりしてないわ?」 「うっさい!!!!!」 「むきゅーん!!!!!!!!!」 とりあえず蹴りあげた。 ぱちぇは涙目だ。 「ど、どうしたの!?ゆっくりしてないわ!とかいはでもないわ!ゆっくりして!!!」 「ぱちぇ・・・エレエレしたらぶっ殺すからな・・・」 「む!むきゅっ!!!!!!」 部屋の隅でガタガタ震えている。 大きさにしてバレーボールぐらいのぱちぇは子ゆよりは耐久力があるだろう。 死にそうになったらオレンジジュースがある。 「おい。もりけん。森の賢者なんだろ?賢いんだろ?!こっちこいよ」 「ぱ、ぱちぇは、、も、もりのけんじゃよ!」 ずるずると体を引きずりながら近くにくるぱちぇ。 「ほら、早くまどうしょとやら読めよ。ほら!」 とりあえず六法を投げつけた。 「ゆ!・・・かんじさんがいっぱいだわ・・・。ぱ、ぱちぇ・・・こ、こんな」 ぱちぇは震えながら口でページをめくっていた。 「読めねぇのかよ。どこが森の賢者だよ。馬鹿か。」 「むきゅ・・・・ご、ごめんなさい・・・・で、でも、もりにはこんなむずかしいまどうしょは」 右側の髪の毛をむしり取った。 「むきゅーーー!!!!!」 「次。このまどうしょ読めよ」 「いとーゆんかどーさんのちらしさんね!ぱちぇこれならよめるわ!」 何をされるかわからない恐怖におびえながら、足りない頭をフル回転させて読んでいる。 「きょ、きょうはきゃべつさんがやすいわ・・・!」 「・・・んで、いつもよりいくら安いの?」 「ゆ・・・!えぇっと・・・たくさんやすいわ!」 「はい。だめー。」 「むっきゅーん!!!!!!ゆ、ゆっくりして・・!ね・・!」 「・・・はぁ!?・・・なにがゆっくりだテメェ!!!!!!!!」 思いっきり腹(?)を殴る。 ぱちぇの顔が真っ青になり口がエレエレしそうで膨らむ。 エレエレは即死と理解してるのか、必死に吐くのを我慢しているようだ。 「で?ぱちぇは他に何ができんの?」 「け、けんじゃよ!ごしゅじんさまをゆっくりさせれるわ・・・」 「は!?全然意味不明だし。何がどうでゆっくりさせてくれんの?」 ぱちぇはパニックになりながらむーむー唸っている。 「れいむみたいにゆっくりできるお歌とやらでも歌ってみろよ。」 「ぱちぇは・・お、おうたはならってないわ・・・で、でも!」 意を決したようにキリッとこっちを見た。 「た、たびゆけーばーゆぅっくりぃぃぃ~♪ほてるゆぅっくりぃ~♪」 CMソングをゆっくりなりにアレンジして歌っている。 なんかむかついた。 ぱちぇのまだある髪の毛を掴みあげた。 ケツをふりふりとして、ゆっくりの底辺、あんよさんの部分が気持ち悪くうねうねとしている。 「おまえ。なに抵抗してんの?!馬鹿なの?死ぬの?餡子脳なの?」 「ご、ごしゅじんさま・・・!!きょうなにがあったの?!ぱちぇがわるいことしたならゆっくりあやまるわ! だ、だから・・!ゆっくりして!おねがいよぉぉ!!!」 ぱちぇは号泣している。おそろしーしーも盛大に漏らしている。 「おーおー。もう子ゆじゃねぇよな?お漏らしか?はずかしいなぁ?」 顔が恥ずかしさと悔しさで真っ赤になっている。 そのまま手を離した。 「むぎゅっ!!!!」 漏らしたしーしーの上に、べちゃっと音を立てて落ちる。 「ほら。自分の漏らしたのをきれいにしろよ。早く!!!」 「ゆぅぅぅ!!!!!!・・・・ぺーろぺーろ・・・ゆぅぅ!!!!」 ぱちぇの涙としーしーが混ざる。一向にきれいにならない。 「遅いな。全然きれいになってないぞ・・手伝ってやるよ」 ぱちぇを掴みあげてぞうきんがわりに帽子をしーしーになすりつける。 「むきゅー!!!!!!やめてぇぇぇー!!!!!」 動けるところを全力で動かし抵抗するぱちぇ。 「ゆぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!ぱちぇのおぼうしさんが・・・・」 すっかりしーしーを吸い取りぐしゃぐしゃの帽子。 ぱちぇは部屋の隅でただ泣いていた。 「ゆぐっ。ぱ、ぱちぇ、、、ぱちぇは・・・ゆわぁぁぁぁん!!!!」 お互い無言の時が経つ。ぱちぇはまだゆんゆんと静かに声を殺し泣いていた。 「ぱちぇ。こっちこいよ。ほら!はやく!!!!」 「む!むぎゅぅぅぅ!!!!」 今のぱちぇなりのダッシュで近くにきた。 「どう思うよ。」 「む、むきゅぅ!」 「むきゅうじゃなくて。なんで全然反抗しないのよ・・・体当たりとかさ、ゲスっぽいこというとか」 「むきゅー・・・。ごしゅじんさまはいつもはとてもゆっくりしてるわ・・・それに・・・」 ぱちぇはぽろぽろと涙を流しながら言葉を選んでいるようだった。 「かこうじょさんでえいえんにゆっくりしそうなときに、、、ぼろぼろのぱちぇに・・ うちにくるかってこえかけてくれたのは・・ごしゅじんさまよ・・・」 このぱちぇは加工所で捕獲された野良ゆから選んだゆっくりだ。 明らかにゲスや野良はすぐつぶされるが、飼いゆの疑いがあるゆっくりはすぐ潰されずに何日か加工所で過ごす。 加工所に見に行った時、ぱちぇは汚れてはいたが比較的きれいでゲスでは無さそうだった。 ただ、なにかよほどショックなことがあったのか、前の飼い主のことは思い出せないようだった。 帽子にはバッチを毟り取られた跡。あと何時間かで加工されそうになっていた。 前に飼っていたまりさが野良に襲われ永遠にゆっくりしてしまった。 腹いせにどれか虐待してやろうと加工所に見に行ったのだが、なんとなく気が変わりこのぱちぇを連れて帰った。 そして今の生活がある。 飼ってみてわかったのだが、やはりゲスではなく、むしろ賢い方だとさえ思った。(数字は苦手みたいだが) ぱちぇは話を続ける。 「ごしゅじんさまは、なにかむずかしいまどうしょをいつもよるおそくまでよんでいるわ・・ ぱちぇはなにもできないけど、ゆっくりすることしかできないけど、、、だけど・・・むきゅぅぅぅ・・!」 話しているうちにまた泣き出した。 「ほらほら、もう泣くな。ごめんな!ほんとごめん!」 「むぎゅぅぅぅぅ!!!!!」 ぱちぇが顔をぐしゃぐしゃにして抱きついてきた、というか突進してきた。 勢いで体がソファに倒れかかる。 ぱちぇは服に顔をなすりつけながらゆんゆん泣いている。 そのままぐしゃぐしゃの髪をなでなでしてやると、ぱちぇはさらに泣いた。 「ごめんな。ほんとに・・・あのな・・今日な・・」 「ゆん・・・ぱちぇ・・・いつものごしゅじんさまにもどってくれただけで・・ ゆっくりだから・・・ゆっくりしかできないからっ・・・ゆぅぅぅぅ・・・!」 「あー!もう泣くなって!風呂入ってロールケーキさんでも食べような!?」 「む、むきゅっ!ろーるけーきさんはゆっくりできるわ・・!」 一緒に風呂に入って髪の毛をきれいに洗う。 汚れてしまった帽子は洗濯機の中だ。 短くなってしまった片方の髪の毛は、飾りを少し上の位置で結びなおした。 床を本物の雑巾で拭いてきれいにし、ロールケーキを食べやすい大きさにきってあげた。 「むきゅー!ろーるけーきさんね!ゆっくりでき・・むきゅ? いとーゆんかどーさんのやすいろーるけーきさんね!?」 「うるせー。うまいから食うぞ!」 「むきゅ!ゆっくりいただきます!」 当たり散らした自分にものすごく反省をした。 また明日からがんばればいい。 自分にいいきかせた。 過去に書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 1274 しゃっきんさん ふたば系ゆっくりいじめ 1305 しゃっきんさん その後。 このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! ◆SS感想掲示板 10作品未満作者用感想スレへ ※書き込む時はSSのタイトルを書いて下さい。 コレをコピーしてから飛びましょう→『ふたば系ゆっくりいじめ 1315 むしゃくしゃさん』 トップページに戻る